寄附金を積み立てる各基金について
各基金の内容について
岡谷市では、皆様の岡谷市に対する想いを大切にしたいと考えており、ご厚意による頂いた寄附金を、次のような基金に積み立てて、特色あるまちづくりに活用しています。
ふるさとまちづくり基金
岡谷市では平成元年から全国の自治体に先駆けて、自ら考え自ら行う地域づくりを進めるために「ふるさとまちづくり基金」を設け、特色あるまちづくりに取り組んできました。基金創設から20年を経て、ふるさとまちづくり基金に積み立てられた皆様の善意による資金は、岡谷市の都市基盤整備や公共施設整備に広く活かされてきました。
これまでの具体的な事業として、中心市街地の賑わいを創出したイルフスクエアの整備、福祉の拠点施設であり、生涯学習施設機能を併せもった総合福祉センター「諏訪湖ハイツ」の整備、岡谷市の伝統文化であり、300人の揃い打ちで有名な市民祭「岡谷太鼓祭」をはじめとした岡谷太鼓の普及、練習の中心施設である太鼓道場「鼓鳴館」の整備、身近な生活道路や街路の整備などに使われています。
今後は、市内に残るシルク岡谷隆盛の歴史を示す製糸業関連の遺構が、経済産業省の近代化産業遺産群に認定されたことから、これらの保存やまちづくりへの活用をはじめ、スケートのまちづくり、太鼓のまちづくり、童画のまちづくり、バレーボールのまちづくりなど、岡谷市ならではの独自の輝くまちづくりにも活用していきたいと考えています。
また、ふるさとまちづくり基金のほか、次のようなそれぞれの目的にそった基金を設け、積み立てをして事業に活かしています。
社会福祉施設整備基金
岡谷市の将来を担う子どもたちの健全育成を推進するための児童福祉施設の整備や、高齢者や障がい者を地域で助け支えあうための社会福祉施設の整備に活用します。
これまで、市内外の多くの利用者でにぎわう日帰り温泉施設「ロマネット」の整備などに使われています。
地域福祉基金
地域で安心して暮らすために、連帯に支えられた市民相互の助け合いを基本とする地域づくりのソフト事業に活用しています。
工業技術振興基金
世界に通用するナノ加工技術を生かした、超高機能な製品や部品を供給するスーパーデバイス産地の形成に向けた取り組みに活用します。新たに航空機分野への進出や地球環境の保全に配慮した操業などに取り組む企業を支援し、まちの活力を生み出す施策にも活かします。
これまでに、工業振興の拠点施設となる「テクノプラザおかや」の整備や、テクノプラザで取り組むさまざまな工業振興施策に使われています。
文化会館事業基金
地域文化の殿堂である「岡谷市文化会館カノラホール」で企画や公演されるさまざまな分野での音楽芸術文化事業や施設整備に活用します。地方では触れる機会の少ない一流の演奏家の公演を企画するなど、子どもからお年寄りまで幅広い年代層で市民文化を醸成し、向上する事業に活かします。
これまでに、諏訪地方で7年に一度行なわれる御柱祭を題材にした「市民オペラ御柱」のほか、子どもたちが一流の演奏家に学び、市民と交流する「緑と湖のまち音楽祭」などの開催に使われています。
みどりを愛する基金
森林や農地の保全・活用や市街地の樹木の保全など緑豊かな生活環境の整備に活用します。平成18年7月豪雨災害では、自然の森を守り育てることの重要性が大きな教訓のひとつとなりました。奥深い横川山における水源の森としての保全や、湊・川岸地区の西山地域における森林ふれあいゾーンの整備、市街地における緑地整備など、市民が自然のなかで豊かな心で暮らせる環境整備に活かします。
育英基金
岡谷市の将来を担う子供たちが豊かな心をはぐくみ、健康で勉学に励むことができるよう、高校や大学等で学ぶ生徒や学生に奨学金を貸付ける原資として活用されています。
地域づくりは“人づくり”であり、岡谷に生まれ育つ子どもたちを、地域全体で応援していきます。
社会教育施設基金
岡谷市は伝統的に公民館活動や文化活動が活発な地域であり、これらの活動を支援するための生涯学習関連施設等の設置に活用します。
公園施設等整備基金
狭い市街地に多くの企業が立地するなかにあって、市民の憩いとやすらぎや交流の場となる公園の整備に活用します。
これまでに、「やまびこ公園」や「岡谷湖畔公園」などの都市公園整備に使われています。
消防施設整備基金
市民の生命と財産を守る消防施設の整備に活用します。消防庁舎の建設や高規格救急車や救助工作車の購入など身近な消防施設の整備に活かします。
これまでに、マンションなど高層ビル火災に対応する消防はしご車の購入などに使われており、新消防庁舎の整備にも使われました。
岡谷市民病院施設整備基金
岡谷市では、市民の生命と健康を守り、地域医療を発展させるため、平成18年に市立岡谷病院と健康保険岡谷塩嶺病院の二つの病院の経営統合を行いました。
その後、新病院の建設を旧文化センター跡地に決定し、市民に信頼される病院を目指して取り組んできました。平成22年4月には市立岡谷病院及び健康保健岡谷塩嶺病院の施設集約を行い、平成27年10月より新しい岡谷市民病院の開院を迎え、幅広い診療科と入院機能を兼ね備えた地域の総合病院としてスタートしました。
今後も地域の皆様の生命と健康を守るため、医療機器等の整備の充実に基金を活用させていただきます。
旧岡谷市役所庁舎保全基金
旧岡谷市役所庁舎は、昭和11年、平野村から岡谷市制に移行するにあたり、庁舎の必要性を感じた製糸家の尾澤福太郎が私財を投じ建設して、市に寄贈されました。
鉄筋コンクリート2階建、瓦葺でタイル張りの当時としてはモダンな建物で、日本の近代化を支えたシルク岡谷の歴史を有形で現在に伝えています。昭和初期の貴重な建造物として、平成17年に国登録有形文化財に登録され、平成19年には近代化産業遺産群に認定されています。
この歴史ある建物を後世に受け継いで行くための、保全事業に活用していきます。
この記事に関するお問い合わせ先
地域創生推進課
〒394-8510
長野県岡谷市幸町8-1
電話:0266-23-4811(内線:1361)
更新日:2022年08月02日