「おかやですすめる食育」情報(2025.10)

更新日:2025年10月20日

10月に入っても初旬は夏の暑さにも似た10月らしくない陽気でしたが、日が暮れる時間も早くなり夜の肌寒さを感じると、季節が移り変わってきていることを実感しますね。

今月は学校栄養士会から、小中学校で実施されている食育活動をご紹介します。

栄養教諭・栄養士による小中学校での「食に関する指導」

岡谷市は、全ての小中学校に独自の給食室があり、全校に栄養教諭・栄養士が配置されています。(県内の公立小中学校等における単独校調理場方式の比率は33.2%)

食育を推進するための恵まれた環境を生かし、義務教育の9年間で、各学校において学校全体で食育を推進しています。

毎日の給食が「食育の生きた教材」に

現在の学校給食法では、給食の目的が「食育」であることが明記されています。学校給食は、栄養バランスが整った食事で、小中学生の身体を作るだけではなく、見て、食べて、感じて、学ぶことができる「食育の生きた教材」としての重要な枠割を果たしています。

学校における食育の6つの視点

学校の給食1人分の盛り付けをした写真
  1. 食事の重要性
    重要性、喜び、楽しさを理解する
  2. 心身の健康
    望ましい食事のとり方、自ら管理していく能力
  3. 食品を選択する能力
    正しい知識に基づき、品質、安全性、自ら選ぶことができる力
  4. 感謝の心
    食べ物、人への想い、挨拶
  5. 社会性
    食事のマナー、食を通した人間関係形成能力
  6. 食文化
    地域の産物、食文化、国際理解
学校栄養士から給食時に各クラスへ配布される食育だより

各校の栄養教諭・栄養士は、給食の時間に今日の献立内容や食に関する情報を教室で直接指導するほか、毎日発行する食育だよりで献立のポイントなどを全校へ伝えています。

給食以外でも栄養教諭・栄養士による食育授業を行っています

小学校での食に関する指導「岡谷の秘密を大調査!~"いとうり"を全校のみんなに広めよう~」

小学校で行われた食に関する授業で子どもたちに栄養士がアドバイスしている写真

総合的な学習の時間で岡谷(諏訪地域)の特産品、地場産物を調べ、"いとうり"について追及していった5年生。"いとうり"を使用した給食献立を考える際に、栄養教諭が学級担任と一緒に授業に関わり、献立作りのアドバイスをしたり、児童が考えた献立を実際の給食献立に取り入れたりしました。

中学校での食に関する指導「生活習慣病の予防と減塩」

中学校の授業の様子の写真

保健体育の学習で日本人の死因の多くを占める病気として生活習慣病があることを学習した2年生。中でも、長野県の課題としてあげられる「塩分の過剰摂取」と生活習慣病の関係を知り、どうしたら塩分の摂取量が減らせるのか、減塩の工夫を栄養教諭と探りました。

小中学校ではこれ以外にも、さまざまな場面で栄養教諭・栄養士が食に関する指導に関わり、9年間を通して子どもたちに生きる力を育んでいます。

 

いかがでしたか?長野県内でも給食センター化が進む中で、全ての学校給食が自校式となっている諏訪地域はとても貴重な地域です。学校の中に給食室があって、給食の臭いを授業中から感じて「今日の給食は○○だ」と思いながら楽しみにして、温かい給食を食べられることは決して当たり前ではないのかもしれません。自校給食ならではの「生きた教材」が今後も続いていくように大切にしたいですね。

11月の行事食

11月の文字11月に関連する七五三や千歳飴や新米の写真

11月は和風月名で霜月と呼ばれます。旧暦の11月は現在の12月にあたり、この時期になると霜が降りるため、その名が付いたとされています。また、11月7日頃が立冬、11月22日頃が小雪にあたり、だんだん冬へと近づいていきます。

11月の主な行事食は、七五三の千歳飴、和食の日の和食や郷土食があげられます。また新米も11月の行事食として挙げられています。

千歳飴は七五三には欠かせないアイテムであり、行事食とも言えます。

和食の日は聞きなれない人もいるかもしれませんが、11月24日が「いい(11)に(2)ほんしょ(4)く」の語呂合わせから、和食の日とされています。

新米は、勤労感謝の日の由来が、古くからの宮中行事である新嘗祭(にいなめさい)だとされており、その日までは新米を食べてはいけないという言い伝えもあったとか。

また、昔からの行事食とは離れますが、某ワインの解禁日も11月にあり、その頃になるとちょっと世間がにぎやかになります。

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進課

〒394-8510
長野県岡谷市幸町8-1
電話:0266-23-4811(内線:1177)