「おかやですすめる食育」情報(2025.1)

更新日:2025年01月20日

冬の感染症から身を守るには「免疫力」がカギ!

年明けとともに寒さも厳しくなってきました。今年は雨や雪の降る日が少ないせいか、いつも以上に乾燥しているような気がします。こんな時は流行性の風邪等も普段よりも流行りやすいので、マスクの着用、うがい、手洗いを念入りにしましょう。

そして、感染症を予防するためには自分の体の免疫力を上げることも大切です。免疫力とは何か、免疫力を上げるための食事の工夫などをお伝えしたいと思います。

「免疫」とは?

身体の外からのウイルスを体の中にある免疫細胞が守っているイラスト

感染症が流行してくると、免疫力を上げましょう。という言葉をよく聞くようになりますが、そもそも免疫とは何でしょう?

私たちの身体は、細菌やウイルスといった病原体や感染症などの多くの敵にさらされています。免疫とはこれらの病原体などの敵から身体を守って戦う体内のシステムのことです。

免疫力を高めるとは、免疫システムが正常に働いて、病原体などの異物から身体を守る能力を向上させることを言います。

免疫力を高めるには腸内環境に注目

元気な腸のイラスト

体内の免疫機能を主に司っているのが免疫細胞と言いますが、その細胞の60%から70%が小腸や大腸の腸管に集まっていると言われています。

この細胞は腸内で敵を攻撃するだけではなく、血流にのって全身に移動して体内のいたるところで病原体と戦う働きをします。ですから、腸内環境を整えることは免疫力を高めることにもつながっていきます

免疫力を高めるには食事から工夫をしてみましょう

免疫力を高めるためには生活習慣の改善が大切です。睡眠不足、運動不足も免疫力を低下させてしまう要因のひとつです。食事、睡眠、運動を意識して改善することで免疫力を高めることができます。ここでは食事についていくつかご紹介させていただきます。

腸内環境を整える

発酵食品と食物繊維を含む食品のイラスト

腸内環境を整えているのが腸内細菌です。その中に乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌がしっかり存在してるほど、免疫細胞が活性化するそうです。

善玉菌を増やす食べものとして発酵食品や食物繊維を意識してみましょう。発酵食品は、乳酸菌やビフィズス菌を含んでいます。食物繊維は便通をよくするのと一緒に善玉菌のエサにもなります。

ただし、発酵食品は塩分を多く含む食品もありますので、塩分の摂りすぎには注意しましょう。

体を冷やさない

香味野菜とスパイスのイラスト

体温が1度下がると免疫力は約30%低下すると言われています。平熱が35.5度から36度未満になると低体温の始まりとも言われています。免疫力を高めるためにも体を冷やさない食材を意識してみましょう。

にんにくや体を温めるカプサイシンという成分を持つ唐辛子、血行をよくする効果や殺菌作用があるジンゲロールという成分を持つ生姜といった香味野菜を取り入れてみたり、スパイスを利用してみるのも方法のひとつです。

やっぱり大切なのは食習慣

食材をいくつか紹介させていただきましたが、特定の食材を積極的に食べてさえいれば免疫力が高まるわけではありません。やはり、免疫力が高まる効果が期待される食材を意識しながら、1日3食いろいろな食品をバランスよくとることが大切です。また、よく噛んで唾液を出すこと、食事を楽しんで食べることも大切です。受験生のみなさんも、これから本格的なシーズンへと入っていきます。受験当日をベストコンディションで迎えるためにも、生活リズムや食習慣を整えておきましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

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