岡谷市まち・ひと・しごと創生人口ビジョンおよび総合戦略

更新日:2020年03月27日

 岡谷市では、まち・ひと・しごと創生法第10条に基づき、平成27年12月25日に「岡谷市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン」及び「岡谷市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定いたしました。

 わが国の総人口は、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」によると、平成72(2060)年に約8,700万人まで減少すると見通されており、国全体が人口急減・少子高齢化という深刻な課題に直面しています。

 このため、「まち・ひと・しごと創生法」(平成26年法律第136号)が制定され、国では平成72(2060)年に1億人程度の人口を確保するという「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」と、それを実現するための平成27(2015)年度からの5ヵ年の目標や施策の基本的方向、具体的な施策をまとめた「まち・ひと・しごと創生総合戦略」をそれぞれ閣議決定しました。

 こうしたなか、人口減少が続く本市においても、まち・ひと・しごと創生の実現に向けて効果的な施策を展開する上で重要な基礎となる、「岡谷市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン」を策定し、平成72(2060)年の将来展望人口を40,000人台を維持としました。

 これを受け、「岡谷市まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、将来展望人口を実現するために、4つの基本戦略とそれぞれの戦略の方向性を明らかにしました。
 この総合戦略に基づき、各種施策をバランスよく展開し、将来にわたって、本市がさらなる発展を続け、市民誰もが安全で安心して、健康で生きがいを持って暮らすことができるまち。このまちに住み、働くことに誇りと自信、愛着を持てるまち。そんな「みんなが元気に輝く たくましいまち岡谷」を実現することで、人口減少や急速に進む少子高齢化に的確に対応し、岡谷市の創生をめざします。

岡谷市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン

(1)岡谷市の人口動向

  • 人口の推移をみると、昭和55(1980)年の62,210人をピークに減少傾向となり、平成22(2010)年10月に行われた国勢調査では、52,841人となり、さらに平成26(2014)年10月1日現在では、50,690人でした。
  • 年齢3区分別人口をみると、生産年齢人口(15~64歳)は昭和60(1985)年の41,217人をピークに減少しています。また、平成7(1995)年には老年人口(65歳以上)が年少人口(0~14歳)を上回り始め、その差が広がっています。

年齢3区分別人口数の推移

年齢3区分別人口数の推移グラフ

(2)岡谷市の人口推計

  • 国立社会保障・人口問題研究所推計に準拠した推計では、平成17(2005)年から平成22(2010)年の人口の動向を検討し、移動率は今後縮小すると仮定した推計で、平成52(2040)年で38,024人、平成72(2060)年で28,669人となる見込みとなっています。

国立社会保障・人口問題研究所推計

年齢3区分別人口数の推移のグラフ

アンケート調査から見える岡谷市の現状

市民意向調査
  • 出産・育児に際しての心配は、経済負担が最も多い
  • 子育てと仕事が両立できる職場環境整備が求められている
  • 20歳代への結婚意識の啓発や異性と出会うきっかけづくりの支援が求められている
転入・転出者の意向調査
  • 転出先として、買い物の利便性や土地・住宅事情が良いことを求めている
高校生の意向調査
  • Uターン希望者は、就職ニーズにあった企業や職種を求めている
首都圏の移住意向調査
  • 本市の認知度は約3割と高い水準ではないが、約2割が本市への移住に対して肯定的な回答をしている
アンケート詳細
人口減少対策の方向性
  • ものづくり産業の振興による働く場の確保
  • 安心して子どもを産み育てることができる環境の整備
  • 本市の魅力を市内外に発信

(3)岡谷市の将来展望人口

平成72(2060)年 40,000人台を維持

将来展望人口における年齢3区分別人口および人口割合の推移

将来展望人口における年齢3区分別人口および人口割合の推移のグラフ

岡谷市まち・ひと・しごと創生総合戦略

基本戦略1 たくましい産業創造戦略 ~しごとをつくり、安定した雇用を創出する~

 市外への人口流出を防ぎ、本市に人の流れを呼び込むため、基幹産業である製造業を中心にさまざまな既存産業の活性化に取り組むほか、企業誘致、新規創業や事業承継の促進により、しごとをつくり、安心して働くことができるよう雇用の創出を図ります。

目標指標名 基準値
平成25(2013)年度
目標値
平成31(2019)年度
平成25年度から平成31年度の戦略目標概要
粗付加価値額(製造業) (工業統計調査) 1,314億円 1,400億円
平成24年度から平成31年度の戦略目標概要
目標指標名 基準値
平成24(2012)年度
目標値
平成31(2019)年度
全産業従業者数 (経済センサス) 22,850人 23,000人

戦略の方向性

  1. 工業の振興
  2. 商業の振興
  3. サービス業の振興
  4. 雇用対策の充実
  5. 女性の活躍推進

基本戦略2 岡谷ブランド発信戦略 ~魅力を発信し、新しいひとの流れをつくる~

 シルクの歴史や文化、豊かな自然などの地域資源を活かした魅力ある地域づくりを進めるとともに、岡谷ブランドとして積極的に情報発信し、本市の認知度を高め、交流人口を増加させることで、移住、さらには定住意欲の醸成につなげます。

目標指標名 基準値
平成26(2014)年度
目標値
平成31(2019)年度
平成26年度から平成31年度の戦略目標概要
観光客数 (観光地利用者統計調査 長野県) 22,850人 23,000人
社会動態の増減 (毎月人口異動調査結果年報) -334人 -70人

戦略の方向性

  1. 岡谷ブランドの推進
  2. 新たなシルク文化の創造
  3. 観光の振興
  4. 文化を核としたまちづくり
  5. 移住の促進
  6. 公共交通網の整備

基本戦略3 輝く子ども育成戦略 ~結婚・妊娠・出産・子育て・教育の希望をかなえる~

 結婚や妊娠・出産は個人の自由な選択によるものであることを基本としつつ、男女が希望する年齢で結婚し、安心して子どもを産み育てることができるよう、結婚・妊娠・出産・子育て・教育の希望をかなえる施策を展開し、未来を支える輝く子どもを育成します。

目標指標名 基準値
平成26(2014)年度
目標値
平成31(2019)年度
平成26年度から平成31年度の戦略目標概要
出生数 (毎月人口異動調査 長野県) 349人 385人
子育てに対する市民満足度 (市民アンケート) 3.0/5.0点 3.5/5.0点

戦略の方向性

  1. 結婚に対する支援
  2. 母子保健の充実
  3. 子育て支援の充実
  4. 学校教育の充実
  5. 青少年の健全育成

基本戦略4 安全・安心の伸展戦略 ~活力ある安全・安心なまちをつくる~

 いつまでも住み慣れた地域で、健康で生きがいを持って暮らし続けることができるよう、少子高齢社会に適応したまちづくりに取り組みます。

目標指標名 基準値
平成25(2013)年度
目標値
平成31(2019)年度
平成25年度から平成31年度の戦略目標概要
男性健康寿命 (健康推進課調) 79.96歳 延伸
女性健康寿命 (健康推進課調) 84.79歳 延伸
平成26年度から平成31年度の戦略目標概要
目標指標名 基準値
平成26(2014)年度
目標値
平成31(2019)年度
避難行動要支援登録者の個別計画の作成率
(社会福祉課調)
53.6% 100.0%

戦略の方向性

  1. 健康づくりの推進
  2. 医療体制の充実
  3. 地域福祉の推進
  4. 危機・防災・減災対策の推進
  5. まちの活力を高める市街地整備
  6. 地域コミュニティの醸成

推進体制と進行管理

市民総参加による推進

  • 市長を本部長とする行政の組織である「岡谷市まち・ひと・しごと創生本部」が中心となって取り組みます。
  • 市民、産業界、行政機関、教育機関、金融機関、労働団体、メディアなど幅広い分野の方々で構成する「岡谷市まち・ひと・しごと創生有識者会議」の意見・提言を聴きます。
  • 様々な機会を捉えて市民の皆さん等の意向を的確に把握し、積極的な参加と行動を促します。

広域連携による推進

  • 本市の単独での取組に加え、長野県、諏訪地域6市町村をはじめ、同様な課題や資源を持つ県内外の市町村と連携・協力して取り組みます。
  • さまざまな分野でお互いの強みや特性を踏まえて連携します。

進行管理 PDCAサイクルによる進行管理

  • 基本戦略ごとに設定した戦略目標や戦略展開のための施策ごとに設定した重要業績評価指標(KPI)に基づき、施策や事業の効果を検証し、必要に応じて施策や事業等の見直しを行います。
  • 検証の妥当性・客観性を担保するため、「岡谷市まち・ひと・しごと創生有識者会議」に検証結果を報告し意見を求めるとともに、施策や事業の見直しに活かします。

岡谷市まち・ひと・しごと創生有識者会議

岡谷市まち・ひと・しごと創生本部会議

第1回本部員会議 平成27年 3月 9日
第2回本部員会議 平成27年 4月29日
第3回本部員会議 平成27年 7月16日
第1回幹事会 平成27年 7月24日
第2回幹事会 平成27年 9月 9日
第4回本部員会議 平成27年 9月25日
第5回本部員会議 平成27年10月28日
第6回本部員会議 平成27年12月22日

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この記事に関するお問い合わせ先

地域創生推進課

〒394-8510
長野県岡谷市幸町8-1
電話:0266-23-4811(内線:1361)