令和3年岡谷市成人式代替事業を開催しました。

更新日:2021年05月25日

令和3年5月2日(日曜日)にカノラホールにおいて「ふるさと岡谷発 おめでとう 新成人の皆さんへ」を開催しました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が懸念されることから、参加者及び関係者の安全確保を図るため、成人者が会場に集う形式での開催を中止し、カノラホールにおいて観客席に人を入れず、オンライン配信により「ふるさと岡谷発 おめでとう 新成人の皆さんへ」を開催しました。

新成人代表者からは、「新成人のメッセージ」「新成人代表のことば」が披露されました。

また、市長からの贈ることばや中学3年時の先生方からのお祝い動画メッセージなどが寄せられ、新成人の門出をお祝いするとともに、地元から応援する気持ちを伝える会となりました。

開催の様子(市長から贈ることば)

開催の様子

岡谷市民憲章唱和

岡谷市民憲章唱和

恩師からのメッセージビデオ

恩師からのメッセージビデオ

祝成人記念撮影パネル

御成人記念パネル

登壇者の皆さん

主催者と新成人の皆さん

市長、新成人代表、教育長

写真左から、今井竜五岡谷市長、神原唯衣さん、柳澤祐貴さん、宮澤知楓さん、岩本博行教育長

市長から贈ることば

この度、人生の輝かしい門出を迎えられた新成人の皆様、誠におめでとうございます。

これからの時代を担う皆様が、健やかに成長され、立派な成人となられましたことに、心からお祝いを申し上げます。

新成人の皆様が生まれた20年前の2000年から2001年は、21世紀の幕開けの年であり、これから続く100年が、輝かしい発展と希望に満ちた平和な新世紀になるよう、世界中の人々が大きな期待を抱いた年でありましたが、昨年2020年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、世界中の人々の生活や習慣はもとより、社会経済活動全体にも大きな影響が及び、いまだその渦中にあります。

将来への不安や、進路の選択など、様々な影響を受けておられるのではないかと思いますが、新しい時代を担う皆様には、この歴史に残る経験を、これから続く長い人生にとっての一里塚と捉え、常に大きな夢と希望を描き、前向きな挑戦を続けていってほしいと願っております。

現在、岡谷市では、市のまちづくりの指針である「第5次岡谷市総合計画」に基づく政策や施策を効果的に推進し、計画に掲げる将来都市像「人結び 夢と希望を紡ぐ たくましいまち岡谷」の実現を目指しており、成し遂げるためには、若い世代である皆様の力が必要です。岡谷市に生まれ育ち、今も暮らしている方も、現在は、進学・就職などで市外・県外に出ている方も、このまちに対する誇りと自信、そして愛着を持ち、一緒になって岡谷市を盛り上げていただくことを期待しています。そのためにも、市外・県外で学ぶ学生の皆様や、働いている皆様には、ぜひ、岡谷市へのUターンも考えていただきたいと思います。

結びに、新しい時代を築く皆様が、自らの可能性を信じ、大きく飛躍されますこと、また、岡谷市で育まれた全ての新成人の皆様の、これからの人生のご活躍とご多幸を心から祈念申し上げまして、私からのお祝いのことばといたします。

新成人のメッセージ(神原唯衣さん)

神原唯衣さん

神原唯衣さん

本日ここに、コロナ禍の中にも関わらず、私たち新成人のためにこのように御祝いをしていただき、厚く御礼申し上げます。二十年間、家族や地域の皆さまが私たちの成長をいつも見守ってくださったおかげだと感謝しております。また、この自然豊かで歴史のある岡谷市に生まれ、小中高と共に学びあった仲間たちと、顔を合わすことは叶いませんでしたが、同じ時間を共有することができましたことに、喜びと感謝の思いでいっぱいです。

私は、高校卒業後も地元に残り、短期大学部に進学しました。そこでは様々な分野に触れ、多くの資格取得に励んできました。この春より、晴れて社会人となり、慣れ親しんだ地元を離れ一人暮らしをしています。一人暮らしを始めて、すべて自分の力で生活することの大変さ、頼れる人がそばにいてくれたことのありがたみを感じています。

昨年は、新型コロナウイルスに脅かされる一年でした。マスク着用が当たり前となり、三密を避ける行動、リモートワークやオンライン授業など、新しい生活様式が取り入れられるようになりました。不要不急の外出自粛が続き、家にいる時間が増えたと思います。そんな中、おうち時間を楽しもうと新しいことに挑戦する人や、ネット社会になった今だからこそできるオンライン飲み会など、この状況を前向きにとらえようとする明るい話題も多かったように思います。また、昨年は鬼滅の刃が流行りました。映画無限列車編の興行収入は年末に歴代一位となり、まもなく400億円に届く勢いです。この映画の主役ともいえる煉獄杏寿郎の「心を燃やせ」という言葉に心動かされた人も多いのではないかと思います。このような一年だったからこそ、この言葉を胸に、どんな逆境も乗り越え、新型コロナウイルスを収束させるために一人ひとりが意識を高め前向きに力強く進んでいくべきだと考えております。また、常に危険と隣り合わせになりながらも最前線で戦い続けている方々がいるということを忘れてはなりません。

私たちは、二十歳を迎え、大人への第一歩を踏み出しました。社会に出て働いている人、勉学に励む人さまざまですが、成人を迎えた今、一人ひとりが大人としての自覚を持ち、責任のある行動をとることをここに誓います。

結びとなりますが、このような心温まる催しを準備してくださいました関係者の皆様、ご多忙のなかご臨席くださいましたご来賓の皆様に成人を代表して謹んで御礼申し上げ、新成人のメッセージとさせていただきます。

新成人のメッセージ(柳澤祐貴さん)

柳澤祐貴さん

柳澤祐貴さん

度重なる新型コロナウイルスのまん延により成人式は中止となってしまいましたが、本日、このような記念となる会を開催していただき心より感謝いたします。

本来であれば、わたくしの目の前には、この岡谷で育った仲間たちがいるはずでした。しかし、目の前にあるのは配信用の機材であり、皆さんの前には画面があるだけの実に無機質な日となってしまいました。

かつての仲間との再会の機会だけでなく、この1年は様々なものが奪われた年でした。これからも奪われる日々は続くのでしょう。しかし我々は生きていかなければなりません。前に進まなければいけません。そのために社会は工夫し続けてきました。リモートワークや、オンライン授業もその工夫によるものです。私は大学生ですから、オンライン授業の恩恵を受けています。こうして振り返ってみると、この一年、悪いことばかりではありませんでした。映画館の座席配置が市松模様になりゆったりと映画を見られるようになった。お気に入りの芸能人が動画配信するようになり新しい側面を見られるようになった。動物たちのあつまる島を開拓することができた。長年続いたシリーズ作品の完結に立ち会えた。どんなに小さなことでも、生きていく上で、あなたにとっての希望はあったはずです。これからの日々にも、希望は残っています。どんなときにもそれに変わりはありません。

また、このような希望を守るため常に危険と隣り合わせになりながらも最前線で戦い続けている方々がいらっしゃることを忘れてはいけません。

それでも、今日この日にかつての仲間と再会し、ともに語らうことができないことは大変残念に思います。

新型コロナウイルス流行の年に成人を迎えた私たちがいつの日か、今日のこの会を思い出し、そんなことも確かにあったんだ、と笑い合える日を迎えることがこの岡谷の方々に対して恩返しとなるのでしょう。そのために私たちは大人にならねばなりません。大人になり、社会を支え、地域を支えることでいつかそのような日を迎えられるのではないでしょうか。

私はまだ大人になりきれていません。同様に私たちの中で正しく大人である人は少ないでしょう。時間の問題ではありません。自覚の問題です。

成人したことを自覚し、正しく大人になるため、日々の行動に責任を持って歩むことをここに誓います。

結びとなりますが、このような情勢にあるにも関わらず、直前まで成人式開催向けて準備を進め、本日のような代替の会を用意してくださった関係者の皆様、ご多忙のなかご臨席くださいましたご来賓の皆様に成人を代表して謹んで御礼申し上げ、新成人のメッセージとさせていただきます。

新成人代表のことば(宮澤知楓さん)

宮澤知楓さん

宮澤知楓さん

本日ここに成人を迎えた私たちのために、コロナ禍であるにも関わらず、多くの皆様にお祝いしていただき、誠にありがとうございます。一度延期となり、中止となった成人式ですが、多くの方々のご尽力により、会場に新成人が集うことは叶いませんでしたが、本日、このようなオンライン配信による式を開催していただけたこと、心より御礼申し上げます。

ただいま、今井市長をはじめご来賓の皆様方から心温まるご祝辞、そして激励のお言葉を頂き、成人となった喜びとともに、大人としての義務と責任の重さを改めて感じております。

それぞれが将来の夢や大きな希望を持ち、大人の一員となることができましたのは、いついかなる時も暖かく支えてくれた家族や、優しく、時に厳しく指導して下さった先生方、幼いころから見守っていてくださった地域の方々のおかげだと、深く感謝しております。

一昨年から続くコロナ禍で、世界中の経済状況や人々の生活環境は大きく変わってしまいました。たくさんの方が感染し、亡くなった方も少なくありません。私自身、看護の学校に通い、現場での様子を目の当たりにする機会が増えたことで、より一層新型コロナウイルスの恐ろしさを痛感しております。

実際に新型コロナウイルスに感染した患者様に接していた先輩からお話を伺いました。その患者様は、搬送後しばらくは会話に支障はなかったのですが、突如容体が急変し、呼吸困難になり会話も出来なくなってしまいました。心の支えになる家族にも面会出来ず、回復への気力も弱くなっていってしまいました。幸いにも、今は家族と生活できるまでに回復出来たのですが、後遺症に悩まされる日々が続いているそうです。

アメリカでは、ほとんど休みも取らず新型コロナウイルスと戦っておられる、医師のジョセフ・バロン氏という方がいます。ただただ妻に会いたい、と泣いている高齢のコロナ患者の男性を、バロン医師が抱きしめて慰めている様子は、ニュースで話題になりました。バロン医師や大勢の看護師は、今も新型コロナウイルスに苦しむ患者様を救うために最前線で戦っています。日本でも同じように、多くの医療従事者が、厳しい環境で戦っています。今年に入り、ワクチン接種が世界各国で始まりました。しかし、まだ油断できない厳しい状況が続いています。私は将来、医療現場に身を置くことになると思います。その時に少しでも多くの方のお役に立てるよう、日々勉学に励み、精進して参りたいと思います。

今ここで共に成人となる仲間も、それぞれの生活の中で、新型コロナウイルスの影響を沢山受けてきたと思います。つらいこと、我慢してきたことも沢山あったでしょう。だからこそ、一人一人が他人事とせず、各々が出来る事を考えて行動し、明るい未来を目指していきたいと思います。

この先、どのような未来が待ち受けているか、不安な思いもありますが、これからも沢山の人に支えて頂きながら、自らの可能性を信じて努力して参ります。その中で、この岡谷市という故郷が、心の支えとなるでしょう。岡谷市に生まれ育ったことを誇りに思い、これまでお世話になった方々へ恩返しをしていきたいと思います。

まだまだ未熟な私たちですが、より一層のご指導を賜りますようお願い申し上げて、お礼の言葉とさせていただきます。

本日は誠にありがとうございました。

「ふるさと岡谷発 おめでとう 新成人の皆さんへ」の映像配信について

「ふるさと岡谷発 おめでとう 新成人の皆さんへ」の様子は、動画共有サイト「YouTube」でご覧いただけます。

配信期間は、令和3年6月末までですのでお見逃しなく!

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習課 青少年担当

〒394-0027
長野県岡谷市中央町1-11-1 イルフプラザ3階
電話:0266-24-8404